裏飯

アウトプット練習

マジレスかっこいい社会へ

id:sasuke8江。続きなんてないよ!!!もう、オチはついてるんだよ!!!文投げ部員として、あえて聞きたいが…前述の意図は伝わってないのか…?

http://yarukimedesu.hatenablog.com/entry/2015/01/17/232100

id:yarukimedesuよ、申し訳ない。
正直に書くと、あんまり伝わってなかったよ。読み込めてなかったんだ。

実験についてコメントすると、「ありきたり」な表の話をいかに読者に浸透させるか、とそれを裏返す威力のある、そして話を裏返すと面白みのある異常性を持ってこれているか、ということになると思う。僕も自分が書くとき、こういう発想で書くことが多かった。テンプレ話にスパイス的な異常性というのがセオリーだった。誰かにもらった「つっこみ待ち」という言葉がしっくりくる。ただ、これはけっこう読者の知識や経験とか、読むときの態度とかによって変わるので、なかなかうまい下手良い悪いはいいづらいかと思う。結局は、自分のセンスで選んで、自分のセンスに近い人が共感してくれればいいや、くらいで放流していた。

以下、僕個人の感想。最初読んだとき、ただなんとなく、ディストピア的な、幸福に見せかけた不穏な何かなんかなと思っていた。実験的な意図より、なんかもっとドロドロした何かかなとか勘ぐっちゃった。「美しい国」とか読むと、安倍さんが思い浮かんでポリティカルな批判の印象が浮かんでしまった気もする。ただ「趣味:ヘイトスピーチ」の後に、「お互いの趣味の相性が良かった」というような文章がある時点で、僕の読む態度が悪かった気がする。何故か、「趣味:ヘイトスピーチ」単品で楽しんで終わってしまったんだな…。
「ありきたりな話」として、2chテンプレートはどうだったんだろう。個人的にあんまり馴染みがないせいか、すっとはいってこずに身構えた気もするが、よくわからない。
異常性として「ヘイトスピーチ」は面白かった。解説を読んで、読み返すと、表の文章もうまく説明しようとしてたんだな…。うまいこと書いてある…。面白い。

あと、再読したときの、ピントのずれた感想を書いておくと、この話を裏返したとしても、個人の幸せとしては、何ら間違ってないような気もしてくる。その幸せは、誰もが祝福するものではないとしても、鬱まっしぐらだったオレが人生を幸せと感じるくらいに幸せに生きている。個々人の主義主張悪行に関わらず、一人の人間を幸せにできる能力のある彼女はすごい。たった一人の人間を幸せにするのも難しいし素晴らしいことだという、見方によっては卑屈な考えを前提にすると、だが。そうなると、裏返りがぼやけてしまうかもしれない。
あと人間の二面性というか多面性についても、考えざるを得ない。人は善人と悪人に分かれないと思いつつも、身近の好きな人は善のみであってほしいと思うし、そう思っていると身近の好きな人の悪を知って愕然としたりしても、その人を悪人を切り捨てられない。ヘイトスピーチくらい振り切ってるのはまた違う次元として考えることもできるかもしれないが、そのあたりをうまく切り分けられない僕は、ヘイトスピーチは許容できなくても、ヘイトスピーチが趣味な彼女を、それ以外の部分で許容してしまう彼を想像して、リアルだと思ってしまうような気もする。この場合も、愛が人を救う表の話を毀損しない。
まあ、これらは、あとからいろいろ思いついただけで、読んですぐ思ったわけじゃないので、おまけ程度に。



あと、そういう意図的なものじゃない部分で、設定や文章のノリがとても楽しかった。多分、それが本道じゃないんだろうなと思いつつ、なのであえて、その続きを書いてみたら、新しい面白いものができてくるんじゃないかという思いでブクマコメントをしていた。本人も書きたいとは思わないだろうし、書いて面白くなるかわからない、ということで読者としても無理強いはしたくないので、書き手・読み手の意思を超越した存在として釈迦視点としていたが、伝わっただろうか。


あと(最後)、あの「はしごたん」さんから言及されていて驚いた。立派なはてなーになったんだな…。あの一連のもめごとは、眺めているだけだったが、幸せの表明が、呪いに鳴り得るということを初めて教えてくれた。
日々は続いていく。時代は変わっていく…。