裏飯

アウトプット練習

文投げ部ガタリ② 原点について

文投げ部ガタリ①
http://uramesi.hatenablog.com/entry/2012/01/22/203320



「だって、思いついたから」の最初の分岐点というか、どういうものを書いていくのかがわかった(つもりになった)のは、萌理賞という、はてな人力検索で行われた文芸イベントだった。

萌理賞
id:sirouto2及び「萌え理論Magazine(http://d.hatena.ne.jp/ama2/)」が
月1ペースで人力検索はてなで開催しているオリジナル創作イベント。

http://d.hatena.ne.jp/keyword/%CB%A8%CD%FD%BE%DE

いろんな人々が「俺の萌えが一番だ!」と、文章を叩きつけた。「萌え」=「オタク」のイメージがあったので、そんなことしていいんだ!とインターネットの素晴らしさを感じた覚えがある。そして、叩きつけた先の、意外にも冷静な批評を加えつつ採点を行うid:sirout2さんに、肝を冷やされるというシステム。このエネルギー循環の系が萌理賞が長く続いて人気だった理由だと思う。
その感想がこれだ。

http://throw.g.hatena.ne.jp/sasuke8/20060701

本筋とは関係ないが、この「博士と助手」形式というのは、なんか、書きやすいし、書いてるときは面白いの書いてるな…ムフフみたいな気持ちになるのだけど、飛び抜けた面白さがないと、面白さより痛々しさの方が前に出てきてしまってどうにも恥ずかしい。自分の力では無理だと禁じ手にしたのを覚えている。ちなみに、これが初めて、はてなブックマークしてもらったものだと思う。id:sfllさんは、「僕は好きだけど、ブックマークはもらえない」系のやつを良くブックマークしてくれたので大好きです。


この萌理賞に参加したことは、僕の中で二つの変化をもたらした。

一つは、「表現」という小難しい感じだったものが、「自分が面白いとか良いとか思うものを形にするものである」としてすっと頭に入ったこと。そして、このブログでやっていくことが自分の中で明確になったと思った。必ずしも新しい何かを創造するのじゃなくていい。僕がこれまで見聞きして面白いと感じたことを、もう一度自分で作ってみるので良いのだ。それは「劣化コピー」といわれるものだとしても、「ああ、こういうの良いよね」と共感してもらえるだけで良い。僕は、「自分が面白いと思うことを、他の人も面白いと思っている」ことを確認する為の手段の一つとして、ここに文章を書く。これが原点で、多分、今もこれを続けようと思っている。


もう一つは、単純に反応があったこと。当時は、エゴサーチという言葉も知らなったが、id:sasuke8で検索したりして、萌理賞の感想なんかがあるとものすごくうれしかった。このあたり、オナニーというものは自然に覚えるものだとよくわかるな。
当時、あの憧れのファック文芸部の一人、id:xx-internetさんにも評価Aをもらってすごくうれしかったのを覚えている。

http://neo.g.hatena.ne.jp/xx-internet/20060701

今、読み返すと、評価AとBの2択じゃないか……。コメントもあると思ってたら、g:neoの人へのコメントだった。あれだな、調子に乗ってるときは、思い出を現在進行形でハッピーな方に改竄していくのだな。


なんとなく、幸せな時代だったような気がする。