裏飯

アウトプット練習

文投げ部ガタリ③

承前
http://uramesi.hatenablog.com/entry/2012/01/22/203320
http://uramesi.hatenablog.com/entry/2012/01/23/194854


僕が遠くから見ていた感じだと、当時のブログ全盛の頃、数多のブログは何かと戦っていて、その戦い方の基本は「相手の後ろに回り込む」ことだったと思う。相手を叩き潰す、あるいは感動させるエントリーとは、その人の背中あるいは後頭部を殴りつけるエントリーであり、そのために、他の人の後ろに一歩下がる必要があった。

身もふたもない言い方だと、メタが喜ばれたし、視野が狭いエントリは馬鹿にされた。いつの間にか背後に回られてボコボコにされるのが「炎上」や「揉め事」という現象だ。

そういう空気を感じて書いた絵がこれだな。
http://throw.g.hatena.ne.jp/sasuke8/20071212/p1

こういうことを書きたくなるのも、同じシステムに取り込まれていることになるからだ。これが、ブロガーの観測問題で、故にブロガーは永遠にバックステップを繰り返して、後ろを取られるのを防がなければならなくなる。
手足を高速で動かし周囲のブロガーと格闘しながら、バックステップを繰り返して、地平に消えていくのがブロガーの在り方のイメージだった。


これが、最近はちょっと違うんじゃないかと思うようになった。
TwitterとかFaceBookのようなWebサービスが興隆して、大多数と交わっていく時代に、過剰なバックステップは邪魔で、それよりもまっすぐなコミュニケーションが必要となっているような気がする。

僕の今の状況はというと、例にならって必死にバックステップを繰り返していたら、視線のずっと先でみんなが円になって楽しそうに話しているので、後ろに下がるのをやめて、びくびくしながら、そちらに歩き出し始めている。けれど、円の中には入れないでいる。